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エクセル 別のセルを条件に条件付き書式を設定する

はじめに

365202120192016:対応

エクセルの別のセルを条件に条件付き書式を設定する方法を紹介します。

ホーム > 条件付き書式 > ルールの管理 > 新規ルール > 数式を使用して、書式設定するセルを決定 から、数式を入力して別のセルを条件にできます。適用先に書式が設定されます。

=A1="エクセル" のようにして、数式には「IF 関数」を使用しなくても比較演算子だけで条件を入力できます。

AND 関数」や「OR 関数」を使用して複数条件にできます。

条件付き書式の作成については「条件付き書式の使い方」をご覧ください。

条件付き書式の設定方法

条件付き書式の設定には主に次の方法があります。このページでは「別のセルを条件にして書式を設定する」を紹介します。

行に条件付き書式を設定するには「行や列に条件付き書式を設定する」をご覧ください。

別のセルを条件に条件付き書式を設定する

別のセルを条件にして書式設定できます。ここでは名前が エクセル のとき値に書式設定する例を紹介します。

書式を設定する [セル] を範囲選択します。条件にしたいセルではありません。

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[ホーム] タブをクリックし、スタイルグループにある [条件付き書式] から [ルールの管理] をクリックします。

home-rule-manage

[新規ルール] をクリックします。

home-rule-new

[数式を使用して、書式設定するセルを決定] をクリックし、[数式] と [書式] を入力して [OK] をクリックします。数式に =$B3="エクセル" を入力します。

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[OK] をクリックします。

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数式の結果が TRUE になるときに、書式が設定されます。

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セル参照と適用先

数式は最初に範囲選択した左上のセル (適用先の左上のセル) を基準にしています。

数式が =$B3="エクセル" で適用先が =$D$3:$D$7 なら、セル「D3」はセル「B3」を参照します。セル「D4」はセル「B4」を参照します。このように相対的な参照になります。

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この参照先を固定するには絶対参照にします。数式を =$B$3="エクセル" のようにすると、すべてのセルがセル「B3」を参照します。

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このように絶対参照にして行や列に条件付き書式を設定できます。

詳しくは「行や列に条件付き書式を設定する」をご覧ください。

条件を指定する

数式に条件を指定するには、「IF 関数」に条件を入力するのと同じように比較演算子を使用します。「AND 関数」または「OR 関数」を使用して複数条件にできます。

数式の結果が TRUE になるときに、書式が設定されます。結果が数値のときは 0 なら FALSE、それ以外なら TRUE として扱います。

比較演算子

演算子 演算名 使用例 結果
=等しい=B3=2セル「B3」が 2 と同じ
<>等しくない=B3<>2セル「B3」が 2 以外
>大きい=B3>2セル「B3」が 2 より大きい
<小さい=B3<2セル「B3」が 2 より小さい
>=以上=B3>=2セル「B3」が 2 以上
<=以下=B3<=2セル「B3」が 2 以下

AND 条件

すべての条件を満たしているときに書式を設定できます。

値が 20 以上かつ 40 以下のときに書式を設定します。「AND 関数」を使用して、複数条件の「かつ」を判定できます。

=AND($D3>=20,$D3<=40)
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OR 条件

複数の条件を一つでも満たしているときに書式を設定できます。

名前が エクセル または ワード のときに書式を設定します。「OR 関数」を使用して、複数条件の「または」を判定できます。

=OR($B3="エクセル",$B3="ワード")
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平均や最大値を条件にする

数式に関数を入力して、その列の平均以上や最大値のセルに書式設定できます。

平均

列単位に平均以上の値を条件にして書式設定できます。

書式を設定する [列] を範囲選択します。

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ホーム > 条件付き書式 > ルールの管理 から、[新規ルール] をクリックします。

home-rule-new

[数式を使用して、書式設定するセルを決定] をクリックし、[数式] と [書式] を入力して [OK] をクリックします。数式に =C3>=AVERAGE(C$3:C$7) を入力します。「AVERAGE 関数」を使用して平均を計算できます。列単位の平均を求めるには行を絶対参照にします。

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[OK] をクリックします。

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列単位に平均以上のセルに書式が設定されます。

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最大値

数式に =C3=MAX(C$3:C$7) を入力します。「MAX 関数」を使用して最大値を取得できます。列単位の最大値を取得するには行を絶対参照にします。

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セル参照

このように関数を使用して列単位や行単位の値と比較した条件にできます。

比較元のセルは相対参照にします。C3

列単位の値と比較するには行を絶対参照にします。C$3:C$7

行単位の値と比較するには列を絶対参照にします。$C3:$C7