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- LET 関数
- 使用例
- 解説
エクセル LET 関数:式や関数の結果に名前を付けて計算する
はじめに
エクセルの LET 関数の使い方を紹介します。
LET 関数は式や関数の結果に名前を付けて計算します。
名前の定義を関数にしたようなもので、VBA の変数のように使用できます。
数式に同じ関数があるときは、それを 1 回にできるのでパフォーマンスがよくなります。
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目次
- LET 関数
- 使用例
- 解説
LET 関数
LET(名前1, 名前値1, 計算)
LET(名前1, 名前値1, 名前2, 名前値2, … 計算)
名前値の値を名前に設定します。それを使用して計算した結果を返します。
引数「名前」 | 引数「名前値」の名前を指定します。 |
引数「名前値」 | 引数「名前」に設定する値を指定します。これより前の引数「名前」や数値、文字列、セル参照、関数などを指定できます。 |
引数「計算」 | 返す値を指定します。引数「名前」、数値、文字列、セル参照、関数などを指定できます。 |
使用例
引数「名前」とセルの値を足し算します。

引数「名前」の合計から件数を割って平均を求めます。

Alt + Enter で改行すると、どのような計算をしているのかがわかりやすくなります。
合計,SUM(B3:B5),
件数,COUNT(B3:B5),
合計/件数)

エラーチェックするときに、同じ計算を 2 回しなくてよくなります。
結果,B3/C3,
IF(ISERROR(結果),"",結果))
LET 関数を使わないときは次のようにします。
=IFERROR(B3/C3,"")

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解説
複雑な計算をするときは、名前を付けて処理をわかりやすくできます。また同じ関数を複数使用するときは、1 回にできるのでパフォーマンスがよくなります。
引数「名前」の先頭の文字には英字、日本語、アンダーバー _ 、エクセルで意味のない記号などを使用できます。
引数「名前」の先頭以外の文字には加えて数字、絵文字を使用できます。ただし、最後の文字を数字にはできません。例:a a2b a😀 _ 漢字
引数「名前」に使用できる値は、「名前の定義」で使用できるものとほぼ同じです。
引数「名前」の大文字と小文字は区別しません。
引数「名前」に文字列 ( "" で囲まれているもの)やスペース、数値、セル名、シート名など、エクセルで意味のある値は使用できません。「R1C1 参照形式」を使用しているときは c や r を使用できません。
引数「名前値」には、その前までに指定した引数「名前」を使用できます。引数「名前値3」で使用できるのは引数「名前1」と「名前2」です。
引数「名前値」や引数「計算」に作成していない名前を指定したときはエラー #NAME? になります。