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エクセル ISNA 関数:セルの値が #N/A エラーか判定する

はじめに

エクセルの ISNA 関数の使い方を紹介します。

ISNA 関数はセルの値や数式が #N/A エラーか判定します。#N/A なら TRUE を返します。

=ISNA(A1) のようにして、セルがエラー #N/A なら TRUE になります。

=IF(ISNA(数式),"",数式) のようにして、数式の結果がエラー #N/A なら空文字 "" を表示できます。

COUNTIFS 関数」などでエラー #N/A をカウントできます。

エラーか判定するには「ISERROR 関数」を使用します。
#N/A 以外のエラーか判定するには「ISERR 関数」を使用します。

ISNA 関数の引数

ISNA()
が #N/A のエラーのときに TRUE を返します。それ以外のときは FALSE を返します。

引数「値」数値、文字列、セル参照、関数などを指定できます。スピル化

スピル化:セルの範囲や配列を指定すると結果が「スピル」します。

エラー一覧

エラー名 内容
#DIV/0!0 で割り算している=5/0
#N/A検索関数で検索対象が見つからない=VLOOKUP("キーワード", …)
"キーワード" が見つからない
#NAME?関数名や定義した名前が間違っている=SUN()
#NULL!セルの範囲指定が間違っている=SUM(A1 B1)
#NUM!エクセルや関数の数値の範囲を超えている=LARGE(B1:B3,5)
順位の範囲は 1 ~ 3 に対して 5 を指定している
#REF!参照しているセルや行や列が削除された=B2
セル「B2」や行「2」や列「B」を削除する
#SPILL!スピルの範囲に値が入力されている={1,2}
をセル「A1」に入力したときにセル「B1」に値を入力している
#VALUE!関数の引数に間違った型を指定している=SUM("エクセル")

使い方

ISNA 関数の使い方を紹介します。

#N/A のエラーか判定する

セル「B3」がエラー #N/A か判定します。

=ISNA(B3)
=ISERR(B4)
=ISERROR(B5)

ISERR 関数」で #N/A 以外のエラーか判定できます。

ISERROR 関数」でエラーか判定できます。

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値を判定する

数値や文字列などの値を判定します。エラー以外の値はすべて FALSE になります。

=ISNA(B3)
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高度な使い方

ISNA 関数と他の関数を組み合わせた使い方などを紹介します。

IF 関数で #N/A のエラーを条件にする

IF 関数」の条件に ISNA 関数を入力して、数式がエラー #N/A になるときに空文字 "" を表示します。それ以外のときはその数式の結果を表示します。

=IF(ISNA(VLOOKUP(B8,$B$3:$C$4,2,FALSE)),"",VLOOKUP(B8,$B$3:$C$4,2,FALSE))

LET 関数」を使用できるバージョンなら次のように入力できます。

=LET(数式,VLOOKUP(B9,$B$3:$C$4,2,FALSE),
IF(ISNA(数式),"",数式))
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エラーになるときに別の値を表示するには「IFERROR 関数」を使用します。

=IFERROR(数式,"")

COUNTIFS 系の関数で #N/A のエラーか判定する

COUNTIFS 関数」や「SUMIFS 関数」などの関数でエラー #N/A か判定します。

=COUNTIFS(B3,#N/A)
=COUNTIFS(B4,"=#N/A)"

条件に エラー値 または "=エラー名" を入力して、そのエラーか判定できます。

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セルの範囲に #N/A のエラーがあるか判定する

セルの範囲にエラー #N/A が存在するか判定するには「COUNTIFS 関数」を使用します。結果が 1 以上のときはエラー #N/A が存在します。

=COUNTIFS(B3:B10,#N/A)
=COUNTIFS(B3:B10,"=#N/A")

条件に エラー値 または "=エラー名" を入力して、そのエラーか判定できます。

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解説

引数「値」がエラー #N/A なら TRUE を返します。

引数「値」がそれ以外のエラーや値なら FALSE を返します。

iserror
文字列かどうかや空白など、特定の値を条件にする方法は「COUNTIF 関数」にまとめています。