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スクラッチ 1.4 動きブロックの使い方

はじめに

Scratch (スクラッチ) 1.4 の動きブロックの使い方を紹介します。

スプライトを移動させたり、向きを変えられます。

位置を示す座標についても詳しく解説しています。

動きブロックとは

動きブロックでは、スプライト (キャラクター) を移動させたり回転させたりできます。

移動

移動には座標を使います。x座標 と y座標 の 2 つで位置を表します。

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x座標は横方向の位置を示します。

  • 真ん中が 0 です。
  • 右に行くほど数値が大きくなり最大は 240 です。
  • 左に行くほど数値が小さくなりマイナスになります。最小は -240 です。

y座標は縦方向の位置を示します。

  • 真ん中が 0 です。
  • 上に行くほど数値が大きくなり最大は 180 です。
  • 下に行くほど数値が小さくなりマイナスになります。最小は -180 です。

スプライトの位置は画面に表示されているので、スプライトをマウスでドラッグすれば、どの位置がどういう座標なのかをイメージできると思います。

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回転

回転には向きを使います。

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右を向いている最初の状態が 90 です。

  • 0 ~ 180 までが、上、右上、右、右下、下の向きです。
  • -179 ~ 0 までが、下、左下、左、左上、上の向きです。
  • 180 の次の値が -179 になります。

スプライトの向きは画面に表示されています。小さなスプライトをマウスでドラッグして回転させれば、向きの数値が何なのかをイメージできると思います。

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移動する

10 歩向いている方向へ進みます。向きが 90 (→) なら x座標が 10 増えます。向きが 0 (↑) なら y座標が 10 増えます。数値をマイナスにすると後ろへ進みます。

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指定の座標へワープします。最初の位置を指定するのに使います。

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次のようにすると、プログラムを実行したときに必ず真ん中の位置になります。

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今いる位置から指定の座標へ、指定した時間をかけて移動します。アニメーションしているように移動させたいときに使います。

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実行する度に右へ移動します。向きに関係なく移動できます。数値をマイナスにすると左の方向へ進みます。

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指定の x座標へワープします。y座標を変更したくないときに使います。

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実行する度に上へ移動します。向きに関係なく移動できます。数値をマイナスにすると下の方向へ進みます。

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指定の y座標へワープします。x座標を変更したくないときに使います。

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マウスや他のスプライトの位置へワープします。

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回転する

右回りに向きが回転します。90 度ずつ回転させると、上右下左のように回転できます。

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次のようにすると、グルっと 1 周します。

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左回りに向きが回転します。90 度ずつ回転させると、上左下右のように回転できます。

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向きを指定します。0:上、45:右上、90:右、135:右下、180:下、-135:左下、-90:左、-45:左上です。

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マウスや他のスプライトの方向を向きます。

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次のようにすると、マウスの方向をずっと向き続けます。

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次のようにすると、マウスに近づいてきます。

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スプライトが画面端に移動すると自動で向きを変えます。画面内を走り回らせるときに使います。

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次のようにすると、左右に行ったり来たりします。

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次のようにすると、画面内を行ったり来たりします。

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その他

スプライトの x座標を取得して、それをブロックの値に指定できます。

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次のようにすると、x座標を表示します。

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次のようにすると、スプライトが右端にいるときに「ゴール」と表示します。

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スプライトの y座標を取得して、それをブロックの値に指定できます。

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スプライトの向きを取得して、それをブロックの値に指定できます。

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