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スクラッチ 1.4 音ブロックの使い方

はじめに

Scratch (スクラッチ) 1.4 の音ブロックの使い方を紹介します。

楽器やドラムの音を鳴らしたり、録音した音楽や音楽ファイルを再生できます。

BPM や拍といったリズムについても紹介します。

音ブロックとは

音ブロックでは、楽器を鳴らしたり録音や読み込んだ音楽を再生できます。

リズムについて

音ブロックには「BPM」や「拍」といったリズムを表すものがいくつかあります。

60「BPM」というのは 1 分間に 60 回の「拍」があることを意味しています。1 拍が 1 秒になり、0.5 拍は 0.5 秒になります。

120「BPM」にすると 1 分間に 120 回の「拍」があることを意味しています。1 拍が 0.5 秒になり、0.5 拍は 0.25 秒になります。

BPM の数値が大きくなるほどテンポが速くなり、逆に BPM の数値が小さくなるほどテンポが遅くなります。

BPM というのは曲ごとに違うため普通はこの値というものはありません。スクラッチの初期値は 60 になっています。

録音または読み込んだ音楽を再生します。再生が終わるのを待つことなく次の命令を実行します。ネコのスプライトには最初から「ニャー」の音楽が読み込まれています。BGM を再生するのに使います。

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次のようにすると、スペースキーを入力するたびに「ニャー」と鳴らします。

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スプライトの [音] タブをクリックして、音楽の読み込みや削除ができます。

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読み込める形式は .wav のファイルです。一部の .mp3 も読み込めますが、ほとんどは読み込めないと思います。

録音または読み込んだ音楽を再生します。再生が終わったら次の命令を実行します。

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音ブロックで鳴らしているすべての音を停止させます。

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次のようにすると、すべての音を止めてから音楽を再生します。

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指定した種類のドラム音を鳴らし、0.2 拍たったら次の命令を実行します。ドラム音は 35 ~ 81 番まであります。

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次のようにすると、3 回ドラム音を繰り返します。

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0.2 拍だけ処理が止まります。

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次のようにすると、2 回ドラム音を鳴らして、休んでから 1 回ドラム音を鳴らします。

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音符の音を鳴らし、0.5 拍たったら次の命令を実行します。音の種類は 楽器を 1 にする ブロックで変更できます。

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次のようにすると、3 回楽器の音を繰り返します。

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音域は 0 ~ 127 の範囲で指定できます。

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60 の音符を 0.5 拍鳴らす ブロックの楽器を指定します。楽器の種類は 1 ~ 128 番まであります。

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次のようにすると、1 回目と 2 回目で違う楽器の音を鳴らします。

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実行するたびに音量を増減します。指定する値はパーセントです。

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音量を指定した値にします。0 ~ 100 の範囲を指定できます。

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音量を取得して、それをブロックの値に指定できます。

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次のようにすると、100 % から段々と音量が小さくなっていきます。音量が 0 になると処理が止まります。

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実行するたびにテンポを増減します。指定する値は BPM です。

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テンポを指定した BPM にします。テンポを変更するとドラムや音符の拍の時間が変わります。範囲は 20 ~ 500 です。

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BPM を取得して、それをブロックの値に指定できます。

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次のようにすると、60 BPM から段々と速くしていきます。BPM が 500 になると処理が止まります。

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