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Windows 10 フォルダの種類や列の表示を固定する

はじめに

Windows10 のフォルダの種類や詳細表示の列の表示、並び替え順を固定する方法を紹介します。

レジストリを編集して、エクスプローラーで画像や音楽ファイルの入ったフォルダを開いても勝手に変わることなく、常に同じ列で統一して表示できます。

すべてのフォルダの種類をまとめて変更できます。

フォルダの種類について

エクスプローラーにはフォルダの列やファイルの表示方法を、ファイルの種類に合った表示に切り替える「フォルダーの種類」という機能があります。その種類には次のものがあります。

  • 全般
  • ドキュメント
  • ピクチャ
  • ミュージック
  • ビデオ

種類を確認するには、そのフォルダの [空いている部分] を右クリックして [このフォルダーのカスタマイズ] をクリックします。

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フォルダーの種類から、そのフォルダの現在の種類を確認できます。

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「全般」なら .exe .txt .png など様々な種類のファイルが入っているとき用の表示になります。

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「ピクチャ」なら画像ファイル用の表示になります。

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各「フォルダーの種類」の表示方法を好きなように変更して保存できます。同じ「フォルダーの種類」の表示方法をすべてのフォルダで統一できます。

問題と解決方法

この機能の問題点は「フォルダーの種類」を Windows が勝手に切り替えることです。「ピクチャ」に設定しても、あるとき「全般」に変わってしまうことがあります。

これを解決するには、レジストリを編集して勝手に切り替わるのを無効にします。

レジストリの編集ができない方は、根本的な解決方法ではありませんが、「全般」と「ピクチャ」の両方を同じ表示にして保存すれば、勝手に切り替わっても見た目が変わることがありません。

以前は Windows の大型アップデートを適用すると、保存した設定がリセットされることがありました。リセットされたらその度に「フォルダーの種類」を設定する必要があります。

フォルダーの種類が変更されるのを無効にする

この設定をするにはレジストリを編集する必要があります。レジストリを誤って編集すると Windows の動作に問題が発生するため、それに対処できる方のみ行ってください。

無効にするとフォルダーの種類の設定がすべてリセットされます。

検索ボックスに regedit と入力して [レジストリエディター] をクリックします。

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アドレスバーに次の [パス] を入力して Enter キーを入力します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Classes\Local Settings\Software\Microsoft\Windows\Shell
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Shell の中にある [BagMRU] と [Bags] を右クリックして [削除] をクリックします。

この 2 つを削除すると、フォルダーの種類がリセットされます。
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[はい] をクリックします。

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[Shell] を右クリックして [新規] から [キー] をクリックします。

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Bags を入力します。

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同じようにして [Bags] の中に AllFolders キーを作成します。

その [AllFolders] の中に Shell キーを作成します。

その [Shell] を右クリックして [新規] から [文字列値] をクリックします。

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FolderType を入力します。

その [FolderType] を右クリックして [修正] をクリックします。

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値のデータに NotSpecified を入力して [OK] をクリックします。

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このような状態になったら閉じます。

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これで Windows がフォルダーの種類を勝手に変更するのを無効にできます。

列の表示や並び替えを保存、固定する

フォルダーの種類の表示を保存 (固定) する方法を紹介します。

固定したい [フォルダー] を開いて、 [空いている部分] を右クリックして [このフォルダーのカスタマイズ] をクリックします。

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フォルダーの種類から保存したい [種類] を選択して [OK] をクリックします。ここでは [全般] を選択します。

レジストリを編集して無効にしていないときは、フォルダーの種類を変更すると Windows が元の種類に戻す可能性があります。[OK] をクリックして閉じた後に、もう一度開いて種類を確認してみます。
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保存したい表示方法になるように、リボンの [表示] タブからレイアウト、列の移動やサイズ変更、[列] を右クリックして [その他] から列の追加や削除をします。必要なら並び替えもします。

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保存したい状態に変更したら [ファイル] をクリックして [フォルダーと検索のオプションの変更] をクリックします。

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[表示] タブをクリックして [フォルダーに適用] をクリックします。

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[はい] をクリックします。

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これで「全般」の列の表示が保存され、「全般」に設定しているすべてのフォルダにも反映されます。後から全般にしても、保存した状態になります。

外付けハードディスクや USB メモリなど、接続されていないドライブのフォルダには反映されません。それらにも反映するには、接続している状態で行います。

これを残りの種類に対して行うと、すべてのフォルダーの種類で列の表示を固定できます。

個別に変更するには

同じ「全般」でも、フォルダA とフォルダB で違う表示にしたいときがあります。そのときは、そのフォルダーの列の表示を変更するだけです。[フォルダーに適用] をクリックしません。

フォルダーの種類をまとめて変更する

サブフォルダのフォルダーの種類をまとめて変更できます。

サブフォルダの [親フォルダ] を開いて、[空いている部分] を右クリックして [このフォルダーのカスタマイズ] をクリックします。

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[フォルダーの種類] を選択し、[このテンプレートをすべてのサブフォルダーに適用する] をチェックして [OK] をクリックします。

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親フォルダとそのすべてのサブフォルダの種類が変更されます。

「フォルダA」を開いて操作を行った時は、次のフォルダをまとめて変更できます。

  • フォルダA
    • フォルダA1
      • フォルダA1-1
      • フォルダA1-2
    • フォルダA2

「フォルダA1」を開いて操作を行った時は、次のフォルダをまとめて変更できます。

  • フォルダA1
    • フォルダA1-1
    • フォルダA1-2