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∨目次
- IFS 関数
- 使用例
- 解説
エクセル IFS 関数:複数の条件ごとに処理を分岐する
はじめに
エクセルの IFS 関数の使い方を紹介します。
IFS 関数は複数の条件ごとに処理を分岐させます。「IF 関数」を複数条件に対応させたものです。
3 つ以上に処理を分岐させたいときに使用します。
インデックスに対応した値を取得するには「CHOOSE 関数」を使用します。
指定した値によって取得する結果を分岐するには「SWITCH 関数」を使用します。
この関数は 2019 から使用できます。
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目次
- IFS 関数
- 使用例
- 解説
IFS 関数
IFS(条件1, TRUE の処理1)
IFS(条件1, TRUE の処理1, 条件2, TRUE の処理2 …)
最初に条件を満たしたものに対応するTRUE の処理を返します。
引数「条件」 | 条件を比較演算子を使って指定します。 |
引数「TRUE の処理」 | 対応する引数「条件」を満たすときに返す値を指定します。数値、文字列、セル参照、関数などを指定できます。 |
引数「条件」に使用できる比較演算子には次のものがあります。
演算子 | 演算名 | 使用例 | 結果 |
= | 等しい | 1=2 | False |
<> | 等しくない | 1<>2 | True |
> | 大きい | 1>2 | False |
< | 小さい | 1<2 | True |
>= | 以上 | 1>=2 | False |
<= | 以下 | 1<=2 | True |
使用例
「IFS 関数」の処理は次の図で表すとわかりやすいです。条件を満たしたらそれに対応する処理を返して終わりです。満たされないときは次の条件を評価します。

- セル「B3」がエクセルなら「Excel」と表示する。
- セル「C3」が 2013 より大きいときは「新しい」と表示する。
=IFS(B3="エクセル","Excel",C3>2013,"新しい")

- セル「B3」がエクセルなら「Excel」と表示する。
- セル「C3」が 2013 より大きいときは「新しい」と表示する。
- それ以外のときは何も表示しない。
=IFS(B3="エクセル","Excel",C3>2013,"新しい",TRUE,"")

- セル「B3」が 100 なら「A」と表示する。
- セル「B3」が 80 以上なら「B」と表示する。
- セル「B3」が 50 以上なら「C」と表示する。
- それ以外のときは「D」と表示する。
=IFS(B3=100,"A",B3>=80,"B",B3>=50,"C",TRUE,"D")

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解説
すべての引数「条件」を満たさないときの処理をするには、最後の引数「条件」に TRUE を指定します。
引数「条件」は大文字と小文字を区別しません。 "ABC"="abc" は TRUE になります。
空のセルと 0 を比較すると TRUE になります。

引数「条件」が全て FALSE のときはエラー #N/A になります。
複数条件を指定する
1 つの引数「条件」を複数の条件にするには「AND 関数」や「OR 関数」を使用します。詳しくはその関数のページをご覧ください。
=IFS(AND(条件,条件),処理, OR(条件,条件),処理)