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エクセル AND 関数:全ての条件を満たしているか判定する
はじめに
エクセルの AND 関数の使い方を紹介します。
AND 関数は複数条件のすべての条件を満たしているか判定します。論理積 (かつ) を求められます。
=AND(TRUE,TRUE) のように、すべての条件を満たすときは TRUE になります。
=AND(TRUE,FALSE) のように、1 つでも条件を満たさないときは FALSE になります。
=AND(A1>=100,A1<=200) のようにして、セルの値が 100 ~ 200 の範囲か判定できます。
スピルで AND 条件にするには条件を掛け算します。
AND 関数の引数
AND(条件1)
AND(条件1, 条件2 …)
すべての条件を満たすときは TRUE を返します。1 つでも満たさないときは FALSE を返します。
引数「条件」 | セルの範囲、条件を比較演算子を使って指定します。 |
引数「条件」
使用できる比較演算子には次のものがあります。
演算子 | 演算名 | 使用例 | 結果 |
= | 等しい | 1=2 | FALSE |
<> | 等しくない | 1<>2 | TRUE |
> | 大きい | 1>2 | FALSE |
< | 小さい | 1<2 | TRUE |
>= | 以上 | 1>=2 | FALSE |
<= | 以下 | 1<=2 | TRUE |
使い方、条件が一つ
AND 関数の条件が一つの使い方を紹介します。
値が 100 以上
値が 100 以上か判定します。
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名前がエクセル
名前が エクセル か判定します。
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名前がエクセル以外
名前が エクセル 以外か判定します。
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使い方、複数条件
AND 関数の複数条件の使い方を紹介します。
複数条件を判定する
複数条件を判定します。
すべての条件を満たす (TRUE) ときに結果が TRUE になります。
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数値が指定の範囲内
値が 100 以上でセル「C3」以下か判定します。
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日付が指定の範囲内
日付が開始日から 2000/12/31 までの範囲内か判定します。「DATE 関数」を使用して日付を入力できます。
終了日を B3<=DATE(2000,12,31)) にすると、時刻が含まれるときに終了日が条件に一致しなくなるので、次の日より小さい判定にしています。
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名前がエクセルかつ値が 100 以上
名前が エクセル で値が 100 以上か判定します。
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高度な使い方
AND 関数と他の関数を組み合わせた使い方などを紹介します。
OR 条件を含める
名前が エクセル で、バージョンが 365 または値が 100 以上か判定します。「OR 関数」を使用して「または」を判定できます。
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スピルで AND 条件
AND 関数は「スピル」されないので、スピルには使用できません。
スピルで AND 条件を入力するには条件を掛け算します。条件を () で囲む必要があります。
名前が エクセル でバージョンが 365 かスピルで判定します。
結果が TRUE のときは 1、FALSE のときは 0 になります。
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この結果を「SUM 関数」や「FILTER 関数」などに入力して、複数条件に対応できます。詳しくはそれぞれの関数のページをご覧ください。
=FILTER(B4:D8,(B4:B8="エクセル")*(C4:C8=365))
数式を Ctrl + Shift + Enter で確定すると「配列数式」になり、すべてのバージョンで使用できます。
ラムダで AND 条件
ラムダで AND 条件を入力するには「MAP 関数」を使用します。複雑なので詳細は関数のページをご覧ください。
LAMBDA(b,c,
AND(b="エクセル",c=365)))
この結果を「FILTER 関数」などに入力して、複数条件に対応できます。
MAP(B4:B8,C4:C8,
LAMBDA(b,c,
AND(b="エクセル",c=365))))
また「SUM 関数」などを複数条件に対応できます。詳しくは関数のページをご覧ください。
MAP(B4:B8,C4:C8,D4:D8,
LAMBDA(b,c,d,
IF(AND(b="エクセル",c=365),d,FALSE))))
解説
すべての引数「条件」を満たす (TRUE) なら、TRUE を返します。
1 つでも満たさない条件 (FALSE) があるなら、FALSE を返します。
1 つでも条件を満たすときに TRUE を返すには「OR 関数」を使用します。
文字列を = や <> から比較するとき、大文字と小文字を区別しません。"ABC"="abc" は TRUE になります。「EXACT 関数」を使用して大文字小文字を区別できます。
「IF 関数」など条件を入力する関数を複数条件にできます。
引数「条件」の結果が数値のときは 0 なら FALSE、それ以外なら TRUE として扱います。
引数「条件」の結果が文字列のときはエラー #VALUE! になります。
論理関数の一覧
TRUE や FALSE を論理演算する関数には次のものがあります。
関数名 | 演算名 | 使用例 | 結果 |
AND | 論理積 | AND(TRUE,TRUE) AND(TRUE,FALSE) AND(FALSE,FALSE) | TRUE FALSE FALSE |
OR | 論理和 | OR(TRUE,TRUE) OR(TRUE,FALSE) OR(FALSE,FALSE) | TRUE TRUE FALSE |
NOT | 論理否定 | NOT(TRUE) NOT(FALSE) | FALSE TRUE |
XOR | 排他的論理和 | XOR(TRUE,TRUE) XOR(TRUE,FALSE) XOR(FALSE,FALSE) | FALSE TRUE FALSE |
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