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エクセル RAND 関数:乱数を発生させる

はじめに

エクセルの RAND 関数の使い方を紹介します。

RAND 関数は 0 以上 1 未満の乱数を発生させます。乱数の範囲や小数か整数などに対応した上位互換の「RANDARRAY 関数」があります。

=RAND() のようにして、ランダムな小数を取得できます。

=RAND()*(最大値-最小値)+最小値 のようにして、最小値から最大値未満の範囲で乱数を取得できます。

=RAND() を入力後に F9 キーを入力して、乱数を固定できます。

小数の桁数を指定したり、重複しない乱数を発生させたりできます。

整数の範囲で乱数を発生させるには「RANDBETWEEN 関数」を使用します。

RAND 関数の引数

RAND()
0 以上 1 未満の乱数を取得します。

使い方

RAND 関数の使い方を紹介します。

乱数を発生させる

0 ~ 1 未満の乱数を発生させます。セルが再計算されるたびに新しい値が取得されます。

=RAND()
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小数の桁数を指定して乱数を発生させる

セル「B3」の桁数で乱数を発生させます。「ROUNDDOWN 関数」を使用して小数を切り捨てます。

=ROUNDDOWN(RAND(),B3)
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範囲を指定して乱数を発生させる

最小値から最大値未満までの乱数を発生させます。

=RAND()*(C3-B3)+B3
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整数の範囲で乱数を発生させる

最小値から最大値未満までの整数の乱数を発生させます。「INT 関数」を使用して整数を取得します。

=INT(RAND()*(C3-B3)+B3)

=INT(RAND()*最大値) のようにして、0 ~ 最大値未満の整数を取得できます。

RANDBETWEEN 関数」を使用して、最小値から最大値までの整数の乱数を取得できます。

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重複しない乱数を発生させる

RAND 関数の数だけ重複しない整数の乱数を発生させます。「RANK 関数」を使用して順位を重複しない値として使用します。

=RANK(B3,$B$4:$B$13)
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解説

乱数の範囲や小数か整数などに対応した上位互換の「RANDARRAY 関数」があります。通常はそちらを使用します。

セルが再計算されるたびに新しい値が取得されます。セルを編集したり、F9 キーを入力するとワークシートが再計算されます。

乱数を固定

取得した乱数を固定するには =RAND() を入力した後に F9 キーで確定します。数式が値に変換され固定できます。

セルの範囲の乱数を固定するには、[セル] をコピーして [形式を選択して貼り付け] から [値] をクリックします。値として貼り付けられ固定できます。

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