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- 構文
- 使用例
- 解説
エクセル 2013 MAXIFS 関数:複数の条件に一致する最大値を取得する
はじめに
エクセル 2013 の MAXIFS 関数の使い方を紹介します。
MAXIFS 関数は複数の条件に一致するセルの最大値を取得します。
分類や数値の大小、日付などを条件にして最大値を取得したいときに使用します。
この関数は 2016 発売後に追加されました。2016 で使用するには 365 を購入する必要があります。
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目次
- 構文
- 使用例
- 解説
構文
MAXIFS(最大範囲, 条件範囲1, 条件1)
MAXIFS(最大範囲, 条件範囲1, 条件1, 条件範囲2, 条件2 …)
すべての条件範囲の中ですべての条件を満たすセルと対応する最大範囲の中から最大値を取得します。
引数「最大範囲」 | セルの範囲を指定します。この範囲の最大値を取得します。 |
引数「条件範囲」 | 引数「条件」の対象になるセルの範囲を指定します。 |
引数「条件」 | 最大値を取得する条件を比較演算子やワイルドカードを使って指定します。 |
引数「条件」に使用できる比較演算子には次のものがあります。
演算子 | 演算名 | 使用例 | 結果 |
= | 等しい | "=2" | 2 と同じ |
<> | 等しくない | "<>2" | 2 以外 |
> | 大きい | ">2" | 2 より大きい |
< | 小さい | "<2" | 2 より小さい |
>= | 以上 | ">=2" | 2 以上 |
<= | 以下 | "<=2" | 2 以下 |
引数「条件」に使用できるワイルドカードには次のものがあります。
パターン | 説明 | 使用例 | 一致例 |
* | 任意の長さの文字 | "あ*" | あ, あい, あいう |
? | 任意の 1 文字 | "あ?" | あい, あか, あき |
~ | ワイルドカードの文字 * ? を検索する | "あ~?~*" | あ?* |
使用例
条件が一つ
分類が「エクセル」の最大値を取得する。
=MAXIFS(C3:C6,B3:B6,"エクセル")

条件が複数
分類が「エクセル」で値が「100」より小さい最大値を取得する。
=MAXIFS(C3:C6,B3:B6,"エクセル",C3:C6,"<100")

分類が「エクセル」でバージョンが「2016」の最大値を取得する。
=MAXIFS(D3:D7,B3:B7,"エクセル",C3:C7,2016)

解説
引数「条件」は""で囲んで入力します。
引数「条件」に比較演算子を入力しない"エクセル"は"=エクセル"と同じ条件になります。
引数「条件」は大文字と小文字を区別しません。"=ABC"としたときはabcなどと一致します。
全ての条件を満たした最大値ではなく、どれか一つの条件を満たした最大値を求めるには「OR 関数」を使用します。その結果を引数「条件範囲」に指定して最大値を取得します。
「OR 関数」で分類が「エクセル」またはバージョンが「2016」か判定します。
=OR(B3="エクセル",C3=2016)

「OR 関数」で求めた結果が「TRUE」のものを条件にして最大値を取得します。
=MAXIFS(D3:D7,E3:E7,TRUE)

引数「最大範囲」と引数「条件範囲」の大きさが違うとエラー#VALUE!になります。
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