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エクセル TIMEVALUE 関数:文字列を時間に変換する

はじめに

エクセルの TIMEVALUE 関数の使い方を紹介します。

TIMEVALUE 関数は時間形式の文字列を時刻を表す数値に変換します。時間の実際の値は数値です。それをセルの書式設定から時刻形式に表示できます。

=TIMEVALUE("2:00") のようにして、 2:00 の実際の値 0.083… に変換できます。

=TIMEVALUE("2000/1/1 2:00") のようにして、日付を除いた 2:00 の実際の値 0.083… に変換できます。

関数の引数などに入力された時間形式の文字列は、自動で時間に変換されるので通常は使用しません。

文字列を日付に変換するには「DATEVALUE 関数」を使用します。
文字列を日付に変換する方法は「文字列を日付に変換する」をご覧ください。
日付を文字列に変換する方法は「日付を文字列に変換する」をご覧ください。

TIMEVALUE 関数の引数

TIMEVALUE(文字列)
文字列を時間に変換します。

引数「文字列」文字列を指定します。スピル化

スピル化:セルの範囲や配列を指定すると結果が「スピル」します。

使い方

TIMEVALUE 関数の使い方を紹介します。

時間形式の文字列を時間に変換する

時間形式の文字列を時間に変換します。「VALUE 関数」を使用して、時間形式の文字列を数値に変換できます。

=TIMEVALUE(B3)
=VALUE(B4)

結果が数値になっているのは、時間の実際の値は数値なのでその値に変換します。セルの書式設定から時刻形式で表示できます。

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日時形式の文字列を時間に変換する

日時形式の文字列を時間に変換します。「VALUE 関数」を使用して、日時形式の文字列を数値に変換できます。

=TIMEVALUE(B3)
=VALUE(B4)

日本語が含まれる日時は時間に変換できません。

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日時を時間に変換する

日付や時間を時間に変換します。「VALUE 関数」を使用して、日時を数値に変換できます。

=TIMEVALUE(B3)
=VALUE(B4)

時間の実際の値は数値なのでその値を時間に変換しようとしてエラーになります。

HOUR, MINUTE, SECOND 関数」を使用して時分秒を取得し、「TIME 関数」を使用して時間を取得できます。

=TIME(HOUR(B5),MINUTE(B5),SECOND(B5))
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時間を直接入力する

1:00 の時間を入力します。「TIME 関数」を使用して、時分秒から時間を入力できます。

=TIMEVALUE("1:00")
=TIME(1,0,0)

数式や関数に直接時間を入力するのに使用します。

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解説

時間の実際の値は数値なのでその値に変換します。2:00 の実際の値は 0.083… です。

結果を時刻形式で表示するにはセルの書式設定から時刻を選択します。

time-format

引数「文字列」が時間形式の文字列なら、その時間の値に変換します。2:000.083…

引数「文字列」が日時形式の文字列なら、日付を除いた時間の値に変換します。2000/1/1 2:000.083…

引数「文字列」が日時形式で日本語が含まれているときはエラー #VALUE! になります。

引数「文字列」が時間なら、その時間の値 (2:00 なら 0.083…) を変換するのでエラー #VALUE! になります。

引数「文字列」が変換できない文字列のときはエラー #VALUE! になります。

関数の引数に時間を入力するとき、TIMEVALUE 関数を使用しなくても時間形式の文字列が自動で時間に変換されます。