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スクラッチ 音ブロックと楽器ブロックの使い方

はじめに

Scratch (スクラッチ) 3 の音ブロックと楽器ブロックの使い方を紹介します。

音ブロックで、音楽ファイルを再生したり録音できます。

楽器ブロックで、楽器やドラムを鳴らせます。テンポや拍についても紹介します。

複数の楽器で演奏するには「複数の音や楽器を鳴らす」をご覧ください。

音ブロックとは

sound

音ブロックでは、音楽の再生や効果を付けたり、録音できます。

音を再生するには、用意されている音を選択するか、音楽ファイルを使用するか、録音します。

音を選択する

スプライトやステージの [音] タブをクリックして [音を選ぶ] をクリックします。

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選択した音が追加されます。

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音楽ファイルを使用する

スプライトやステージの [音] タブをクリックして [音をアップロードする] をクリックします。

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選択した音が追加されます。.mp3 や .wav などブラウザで再生できるファイルならほぼ対応しています。

音を録音する

録音するためにはパソコンにマイクを接続している必要があります。また Windows とブラウザの両方でマイクの使用を許可する必要があります。

スプライトやステージの [音] タブをクリックして [録音する] をクリックします。

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[録音する] をクリックします。

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録音したら [保存] をクリックします。

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選択した音が追加されます。

音を鳴らす

start-sound

次の を再生します。音を鳴らしたらすぐに次の命令を実行します。

  • 音名:指定した音を再生します。
  • 録音:音を録音します。詳細は上記の「音ブロックとは」をご覧ください。

BGM を再生するのに使います。最初からいるネコのスプライトには、「ニャー」が、それ以外のスプライトには「pop」の音が設定されています。

音名は [音] タブから [音] を選択して、[音] から編集できます。音を速くしたりエコーなどの効果を付けられます。

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キーを入力するたびに音を再生します。

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play-sound

次の を再生します。音が終わるまで、次の処理が実行されません。

  • 音名:指定した音を再生します。
  • 録音:音を録音します。詳細は上記の「音ブロックとは」をご覧ください。

他のスプライトなどから すべての音を止める ブロックが実行されると、そこで音が止まり次の処理が実行されます。

stop-sound

音ブロックで再生しているすべての を停止します。

他のスプライトやステージで再生している音も止まります。

0.5 秒だけ再生します。

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change-volume

指定した 音量 だけ大きくします。

マイナスの値を指定すると小さくなります。値の範囲は 0 ~ 100 です。元の音量は 100 です。

set-volume

指定した 音量 にします。

値の範囲は 0 ~ 100 です。元の音量は 100 です。50 にすると半分の音量になります。

だんだん音が小さくなります。

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volume

音量 を取得して、それをブロックの値に指定できます。

調べるブロックにも同じ名前の loudness ブロックがあります。違いは次の通りです。

  • volume:スクラッチが再生する音の音量です。
  • loudness:マイクが拾った音量です。

音量が半分になるまで繰り返し再生します。

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change-sound-effect

次の 音の効果 を、指定した だけ変更します。

  • ピッチ:音の速さが変化します。
  • 左右にパン:左右のスピーカーの音量が変更します。

[ピッチ] の元の値は 0 です。100 にすると 2 倍速になり、-100 にすると 0.5 倍速になります。[音] タブにある [速く]、[遅く] と同じ効果です。

[左右にパン] の元の値は 0 です。プラスの値にすると「右」のスピーカーの音量が大きくなり、マイナスの値にすると「左」のスピーカーの音量が大きくなります。

set-sound-effect

次の 音の効果 を、指定した にします。

  • ピッチ:音の速さが変化します。
  • 左右にパン:左右のスピーカーの音量が変更します。

左から右に音が動きます。

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clear-sound-effect

音の効果 を元に戻します。

音の効果をすべて削除したいときに使います。ピッチや左右にパンの値が 0 になります。

音楽ブロックとは

music

音楽ブロックでは、ピアノやドラムなどの楽器を音符に合わせて鳴らせます。音楽ブロックは拡張機能です。

拡張機能について

音楽ブロックを使用するには [拡張機能を追加] をクリックします。

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[音楽] をクリックします。

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これで音楽ブロックが使用できます。

リズムについて

音楽ブロックには「テンポ」や「拍」といったリズムに関する言葉が出てきます。

「テンポ」とは BPM のことです。60 BPM は 1 分間に 60 回の「拍」があることを意味しています。

「拍」とは一般的に 4 分音符の長さのことです。60 BPM なら 1 拍 (4 分音符) の長さが 1 秒で、0.5 拍 (8 分音符) なら 0.5 秒です。

テンポが 60 BPM から 120 BPM になると、1 拍が 1 秒から 0.5 秒になり、2 倍速になります。

テンポは曲ごとに違うため、普通はこの値というものはありません。スクラッチの初期値は 60 BPM になっています。

複数の楽器を同時に鳴らす

1 つのスプライトにつき 1 種類の楽器を鳴らせます。同時に複数の楽器を鳴らすには、その数だけスプライトを作成します。

スプライトを作成する方法については「スプライトや背景の作成と変更」をご覧ください。
複数の楽器を鳴らすには「複数の音や楽器を鳴らす」をご覧ください。

楽器やドラム

play-drum

指定した ドラム を、指定した だけ鳴らします。 の時間が経過するまで、次の処理が実行されません。

ドラムは 1 ~ 18 番まであります。拍を長くしてもドラム音の長さは変わりません。

ランダムなドラムで 3 回鳴らします。

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rest-beats

指定した の時間だけ待ってから、次の処理を実行します。

2 回ドラムを鳴らして、休んでから 1 回ドラムを鳴らします。

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play-beats

使用中の楽器で指定した 音高 の音を、指定した だけ鳴らします。 の時間が経過するまで、次の処理が実行されません。

楽器の音は 楽器をにする ブロックで変更できます。

[音高] をクリックすると鍵盤が表示されるので、どの数値が何の音なのかがわかります。値の範囲は 0 ~ 130 です。

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何かが咲いたような音が鳴ります。

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set-instrument

の音符を拍鳴らす ブロックで使用する 楽器 を変更します。

楽器は 1 ~ 21 番まであります。

ランダムな楽器で 3 回音を鳴らします。

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change-tempo

指定した BPM だけ速くします。

マイナスの値を指定すると遅くなります。楽器ブロックで使用する の長さが変わります。BPM の範囲は 20 ~ 500 です。元の BPM は 60 です。

set-tempo

指定した BPM にします。

楽器ブロックで使用する の長さが変わります。BPM の範囲は 20 ~ 500 です。元の BPM は 60 です。120 にすると 2 倍速になります。

tempo

BPM を取得して、それをブロックの値に指定できます。

20 BPM から段々と速くなっていきます。

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テンポの値はすべてのスプライトやステージで共通です。どこかで変更するとすべてで変更されます。