更新日:、 作成日:

エクセル LEN 関数:文字列の文字数を取得する

はじめに

エクセルの LEN 関数の使い方を紹介します。

LEN 関数は文字列の文字数を取得します。

LENB 関数は、文字列のバイト数を取得します。半角なら 1、全角なら 2 として数えます。

ABC なら 3 を取得できます。LENB 関数でも 3 を取得します。

あいう なら 3 を取得できます。LENB 関数なら 6 を取得します。

セルの範囲の文字数を取得できます。

文字列の抽出する方法は「文字列を抽出する」をご覧ください。
文字列を検索する方法は「文字列やセルを検索する」をご覧ください。

LEN 関数の引数

LEN(文字列)
文字列の文字数を取得します。

引数「文字列」文字列を指定します。スピル化

スピル化:セルの範囲や配列を指定すると結果が「スピル」します。

使い方

LEN 関数の使い方を紹介します。

半角や全角の文字の文字数を取得する

セル「B3」の文字列の文字数を取得します。

=LEN(B3)
=LENB(B3)

Unicode 文字は全角と違う値が取得されます。詳しくは下記の「解説」をご覧ください。

10

文字列の文字数を取得する

複数の文字列の文字数を取得します。

=LEN(B3)
=LENB(B3)

日付の実際の値は数値なのでその値を取得します。

11

高度な使い方

LEN 関数と他の関数を組み合わせた使い方などを紹介します。

セルの範囲の文字数を取得する

セルの範囲の文字数を取得するには「スピル」を使用します。

=SUM(LEN(B2:B4))
9

LEN 関数の中にセルの範囲を入力しているのでスピルします。

各セルの文字数を「SUM 関数」で合計します。

スピルは 365 または 2021 から使用できます。

数式を Ctrl + Shift + Enter で確定すると「配列数式」になり、すべてのバージョンで使用できます。

解説

  • LEN 関数:1 文字を 1 として数えます。
  • LENB 関数:半角を 1、全角を 2 として数えます。

引数「文字列」が空文字 "" や空のセルのときは、0 を返します。

LENB 関数なら Unicode 専用文字 1 を返します。これは JIS コード (ISO-2022-JP) に追加されていない漢字です。「CODE 関数」を使用して取得できない漢字です。

LEN 関数と LENB 関数は、Unicode サロゲートペア文字 𩸽😃2 を返します。サロゲートペア文字は 2 文字が結合されている文字なので、そのまま 2 文字として扱われます。

セルの書式設定から表示形式を指定しているときは、それを適用する前の値から取得します。

数字や日付から取得する

数字や日付から文字数を取得するときは、セルの書式設定の表示形式が適用される前の値から取得します。

カンマ区切りの数字 1,000 の実際の値は 1000 です。

日付 2000/1/1 の実際の値は 36526 です。

カンマ区切りや日付から取得するには「TEXT 関数」を使用して、文字列に変換してから取得します。

=LEN(TEXT(B3,"#,##0"))
=LEN(TEXT(B5,"yyyy/m/d"))
12

セルに設定されている表示形式を取得するには、セルの書式設定のユーザー定義をコピーします。日本語が含まれているときは "" で囲まれているのでそれを削除します。

user-format

表示形式について詳しくは次をご覧ください。